ドレスシャツの目的とは?

インフルエンザが広範囲に急速に伝播するのは、専門家でさえ、インフルエンザとかぜを同一視して、用心しないことにあるのではないかと思う。
自分の住んでいる地域でインフルエンザが流行していて、多少自分の健康状態に異常があると思えば、国際会議への出席を取りやめるべきだろう。 この調査では参加者のうち8人は会議開始前に症状が現れていた。
この人たちはマカオやマレーシア、台北からの参加者だった。 熱帯病学の対象は伝染性疾患が多い。
そういう専門家でも、インフルエンザを軽視する傾向があると思える。 この1番大きな理由は、かぜはたいした病気でなく、かぜをひいても会社に出勤して働くことができる(他人に感染させはするが…)。

このため、インフルエンザも軽く見る傾向が医師にさえある。 これがこのテヘランの熱帯病学会のエピソードによく表わされているといえよう。
また、わが国ではこれまでの歴史に残るようなインフルエンザの流行でも「かぜ」という名が冠されている。 これはおかしいと思う。
スペインかぜ、香港かぜ、イタリアかぜなど、すべて「かぜ」という名がついている。 たかが言葉の問題ではない。
こういうところにこそ、インフルエンザを軽く見る姿勢が現れているのではないか。 私はこれをすべてインフルエンザに変えるべきだと思う。
「スペインインフルエンザ」「香港インフルエンザ」「イタリアインフルエンザ」というように呼ぶべきである。 ここまで書いて、気のついた読者も多いかと思うが、インフルエンザの流行は、10年に1回ずつやってくる。
1948年、1958年、1968年に発生している。 専門家の間でも、10年に1回という周期性があるのではないかと考えられはじめていた。
1976年1月末、インフルエンザA(H3N2)が流行し、多数のウイルスが同定されたが、特別なタイプのウイルスはなかった。 ところが、この時期に呼吸器症状を持ったインフルエンザが、フォートディックスに駐屯していたニュージャージー連隊内で爆発的に流行した。
このインフルエンザは新兵の間に発生したもので、感染した新兵の1人はインフルエンザで死亡した。 解剖の結果は、劇症型のインフルエンザ(劇症型は非常に少ない)だったが、感染している患者に身体的過労が加わるとまちがいなく劇症型に進行する一因となることを示していた。

この患者のウイルスを詳しく調べてみると、サブタイプA(H1N1)だったが、抗原性で比較するとヒトのH1N1とは少々ちがって、ブタのインフルエンザウイルスと同一の抗原をもつものだった。

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